合計特殊出生率


 日本の人口は、2006年をピークに減り続けるものと目算されています。これは、ここ十数年間、合計特殊出生率が極めて低い水準にあるからです。

 合計特殊出生率は一人の女性が生涯に産む子供の数をいいますが、現在の人口を維持するには、合計特殊出生率が2.1前後なければならないとされています。しかしながら、現在の日本の合計特殊出生率は1.3を切ってしまいました。

 なぜ、こんなに合計特殊出生率が下がったのでしょうか?

 まず、晩婚化の進行がその原因にあげられます。晩婚化が進行した背景には、女性の高学歴化や社会進出があります。

 そして、結婚していても、子供の数を抑える傾向にあることも、合計特殊出生率低下の原因として見逃せません。@住宅事情が悪いことから多くの子供を作れないこと、A1人の子供にかかる教育費が高いこと、B核家族化や都市化の進展で育児に親族や近隣の支援が受けにくくなっていることなどがその要因に挙げられるでしょう。

 今後、日本では若年層が老年層を支えていかねばならないわけですから、合計特殊出生率が増えるよう抜本的な対策を高じる必要があります。


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