最悪の試合


早実0000003100…4
報徳0000000131…5


 
 自分は2000試合以上見ているが、この試合が自分にとって最悪の試合である。そのわけは、当時早実高等部の3年生だったからである。

 にしても、8回の表まで4−0で勝っていて負けるか〜。勝負の分かれ目は9回裏金村の出塁であった。8回裏の併殺崩れの1点も痛かった。この1点で嫌な予感がしたのは確かである。

 9回、先頭の4番・金村がセンター前に抜けようかという当たりを打った。ここでセカンドの小沢が回り込んで取って一塁に渾身の投球。タイミングは完全にアウト。しかし、判定はセーフ。あの名アナウンサー・鈴木文弥も、「セーフにこそなりましたが、今の小沢のプレーは今大会最高のプレー」と絶叫したのだが…。

 そして、ここから荒木は崩れた。5番・西原を2−1と追い込みながら、痛恨のデッドボール。動揺の隠せない荒木は、ここで初球を6番・岡部に3塁線突破のツーベースを打たれた。4−2となって、なおもノーアウト2、3塁。

 続く7番・若狭を三振に取ったところで、途中からセカンドの守備に交代で入っていた浜中を迎えた。こんな小柄な、しかも守備要員に荒木が打たれるはずがないと思ったが、不用意にストライクを取りにいった球を流されて、3塁線を抜かれてしまった。その瞬間、頭、真っ白。

 それからなんとか後続を絶ったが、悪い流れのまま延長戦に入った。 延長戦に入ると、「芳賀誠にピッチャーを代えろ」と何度もテレビの前で絶叫したが…。

 サヨナラを食らった後の数時間は未だに記憶にない。セカンドランナーの金村がガッツポーズをしながらホームに還ってきたのをおぼろげに覚えているが…。

 9回の小沢のプレーを何度もスロービデオで見たが、絶対にアウトだ。今もって高校野球で最も納得いかない判定である。

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