京都に死す?


 修学旅行2日目の晩。前日あんなことがあったのに、部屋で皆で大騒ぎしていた。そこに張本が雪崩れ込んできた。まず張本はラジカセを破壊。

 続いてラジカセの持ち主を聞き出した。誰もが自分の身がかわいいから、皆で「あいつです」と指さした。

 ラジカセの持ち主がどうなったかは、あらためて書くこともないだろう。
しかし、この辺の友情の浅さは、かの大門大吾とは大違いである。

 そして、部屋にいた全員(15人ほど)が廊下に叩き出され、正座させられた。張本は持ってきた竹刀をバシバシさせながら、「お前ら、修学旅行は遊びじゃねぇって、何度言わしたらわかるんだ」と、全身で怒りを爆発させていた。


 その折も折。わしはクソがしたくなってしまった。しかし、なんでこんな時に闘いが起こるんだ?


 
ともかく、それを申し出ることは死を意味する。それで我慢を重ねていたが、どでかい屁をしてしまった。

 それを聞いた張本はドスを効かせて、「今のは誰だ?」とのたまわった。しゃあねぇから自首したよ。


 まじでその時は、「京都に死す」と思った。
でも、わし手を挙げたらみんな笑ってくれて、それに張本も釣られて笑い、「なんだ、お前か。しょうがねぇ奴だな」とだけ言って、お咎めはなかった。

 もしわしがふだんから張本の覚えが悪かったら…。今考えてもゾっとする。

 しかし、屁だけで良かったわ。屁とともに中身を出していたら…。享年が17歳になっていたのは確実であったろう。

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