このハガい話は、高2の秋だったと記憶している。
高2のクラスは特にムチャクチャな連中で構成されており、なめくさっている教師の授業はいつも大騒ぎをしていた。中でも、数学のチンケな教師の時間はみんなしゃべりまくっていた。
そこで数学の教師は、担任の張本に讒訴するという手段に出た。ま、実際うるさくてほとんど授業になっていなかったので、「讒訴」という表現は適切ではないんだけどな。
で、その日のホームルームの時間。当然のことながら、張本の激怒タイムとなった。例によって竹刀をバシバシさせながら、「お前ら、授業は遊びじゃねぇんだぞ」と、いつも以上に激昂。
教室はシーンと静まり返り、誰もが面を伏せていた。それは、下手に顔を上げて張本と目が合ったら終わりということを誰もが知っていたからだ。
そこにチャイムが鳴り、隣のクラスから生徒が数人出てきた。そして廊下から、「あのヤロー、また怒っているぜ」という声がシーンと静まり返っている教室に響いた…。
その瞬間、張本は廊下に猛ダッシュ。と同時に、「バシッ、バシッ」という乾いた音がこだました。
しかし、バカな奴らだ。そんなことを言ったらどうなるか、いい加減学習しろ。
ともかく、そいつらに張本の怒りのベクトルが行ったおかげで、程なくホームルームが終了となった。それにしても、学習しない奴が多過ぎる。
いつぞやも、パーマは厳禁なのにど真ん中の一番前に座っていた奴がパーマをかけてきた。当然の如く速攻で張本に連行され、数分後丸刈りで帰ってきた。
でも、なんだかんだ言って、わしは張本は結構好きだった。しかし、こういうデタラメな話がある。
これは聞いた話だが、他のクラスに大して運動のできないデブがいて、そいつは最初張本が顧問の剣道部に所属していた。が、高1の2学期の途中で、練習がきつくて剣道部をやめてしまった。すると、前期に10だった体育の成績が後期に5になったという。張本、ムチャクチャ。
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