赤い血が出るまで…


 今回は、前回よりも強烈な話である。

 蛇教師が日頃からいつか殴ってやろうと目をつけていた生徒が英語の教科書にヘレン・ケラーが出てきた際、「ヘレン・ケラーか、けっ!」と、悪態をついた。

 すると蛇教師がそいつのところにツカツカと寄っていって、
「ほう、ヘレン・ケラーのことをそう言うのか。そんな奴は人間じゃねぇ。人間なら赤い血が流れているはずだ。血が出るまで殴ってやる」と言うや否や、そいつをボコボコに殴り出した。

 殴りながら、「まだ血が出ねぇ。まだ血が出ねぇ」と言っていたという。さらに、「俺はサリバン先生を愛しているんだ」と、トチ狂ったことも口走っていたらしい。


 そして延々殴り続け、血が出たところでようやく殴るのをやめたが、こんなことが許されていいのか。

 何でも、その蛇教師は教頭に出世したと聞いた。教頭になった今でも生徒をとめどなく殴ることがあるのだろうか?

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