ケルト人の国・アイルランド
                 


 
アイルランドはケルト人が多く居住する国であり、イギリスから1937年に独立した。

 
ケルト人は出自不明の民族で、アイルランドのほか、ウェールズ、スコットランド、フランスのブルターニュ地方などにも多い。ケルト系特有の苗字がマッカトニー、マクガイヤなど、Mc〜というものである。

 ケルト人はカトリック教徒であり、アングロサクソンでプロテスタントのイングランド人とは折り合いが良くない。ロンドンで働いているアイルランド人のおじさんも、「仕事ではあいつらアングロサクソとも口をきくが、仕事を終わったら絶対に口をきかん」と言っていた。
 
 19世紀〜20世紀前半にかけて、じゃがいもの不作などにより、多くの人々がアメリカに移住した。その移民の子供が第35代アメリカ大統領のJ・F・ケネディである。ケネディは歴代アメリカ大統領の中で唯一のカトリック教徒であり、それがWASP(White Anglo-Saxon Protestant)にうとまれ、暗殺された一因といわれている。

 アイルランドは、長らく北アイルランド問題を抱えている。イギリス領の北アイルランドにもとから居住するアイルランド人は、参政権や市民生活の諸権利の面で差別されており、暴動やテロ行為をしばしば起こしてきた。1998年4月にイギリス政府との間に和平が成立したが、「真のIRA」と名乗る組織は、今もなお活動を続けている。

 アイルランドのナショナルカラーは牧草をイメージした緑であり、サッカーおよびラグビー代表チームのユニフォームは緑を基調としている。アイルランドのサッカーは展開力に乏しいキック&ラッシュ戦法が主体で、見ていて思いっ切りつまらない。

 アイルランド代表のラグビーも「つまんねぇ」のひとことで、全然展開せずに猪突猛進を繰り返すだけ。1993年のワールドカップラグビーの日本戦で、大差で勝っているというのに、日本陣内22m付近で日本が反則を犯した際、ペナルティキックを狙って、地元の観客から猛烈なブーイングを食らったことがある。

 それにしても、日韓ワールドカップのヨーロッパ予選でオランダがアイルランドの後塵を拝したのが未だに納得がいかない。



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