シアトルをもっと知ろう
                 


 
イチロー所属するマリナーズは、シアトルに本拠地を置く。

 イチローの活躍によってシアトルは日本で一躍有名となった。アメリカ北西部の太平洋岸に臨むシアトルはワシントン州最大の都市であり、1897年のアラスカのゴールドラッシュと1914年のパナマ運河の開通によって大きく発展した。

 シアトルでは航空機工業や木材加工業、パルプ工業が発達している。とくに航空機工業はアメリカで最も盛んであり、ボーイング社の本社が置かれていた(現在、シカゴに移転)。

 シアトルで航空機工業が発達したのは、第二次世界大戦時にアメリカ政府が工業の分散政策を採ったことによる。つまり、アメリカ政府は工場を各地に分散させ、万が一の本土空襲に備えたのである。

 シアトルは太平洋岸にあり、ニューヨークの位置する東部海岸地域とは3時間の時差がある。したがって、シアトルが午後11時の時にニューヨークは午前2時であるから、時差を考えずに午後11時にシアトルからニューヨークの知人に電話したら激怒を食らう。

 こうした時差を考えても、いかにアメリカが広いかがわかる。これだけ広いアメリカを移動日なしで連戦するため、イチローのスタミナ切れが心配されたが、2001年にMVPを獲得するなどの大活躍しているは周知の通りである。

 イチローの大活躍を見るのはうれしいに違いはないのだが、十数年来の大リーグファンとしてはちょっと複雑である。



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